2005-06-14 第162回国会 衆議院 安全保障委員会 第11号
すべての情報をどんと流してしまったら、もうその仕組みをつくった途端に私は同盟国としての戦略価値は下がると思うんですね、蛇口を閉めない限り。でも、流したものを閉めるということは、これは大変ですよ。
すべての情報をどんと流してしまったら、もうその仕組みをつくった途端に私は同盟国としての戦略価値は下がると思うんですね、蛇口を閉めない限り。でも、流したものを閉めるということは、これは大変ですよ。
例えばドン・オーバードーファー、前フォーリン・ポリシーの編集長をされた方ですが、この人が言うには、かつてアメリカにとっての対日戦略価値というのは、まとめて言うと三つある。
したがって、一朝有事のときも、相手方から見て、補給部隊をたたくというのが最大の戦略価値ある攻撃目標なんです。今、射程は大砲の照準でドンパチやって、最大射程二十キロとか、そんなんじゃないんでしょう。何百キロ飛んでいく。その自衛隊が補給はできるとおっしゃったから言いますけれども、最大の攻撃目標じゃないですか。
それでは日本から見てどれだけの戦略価値があるのかといえば、日本から見て北方領土というものは、日本にとって大きな戦略価値はなし、むしろ北方領土にソ連軍が駐留していることが日本に不当な脅威感を与えていると言わざるを得ないと思います。
それで、アメリカにとっての戦略価値は、先ほど言ったように、大きなものがある。日本列島を基地にして極東ソ連軍の監視ができる。この行動を規制できる。朝鮮半島や中国の動向の監視もできる。佐世保や横須賀を基地にして、日本のあの工業力を背景にして補給や修理やその他心配なしにやれて、西太平洋からインド洋にかけてわが物顔に振る舞える。これはそういう価値があるのですよ、アメリカにとっては。これは大変なことだ。
それはあなたもおっしゃったように、中国における社会主義革命が成功する、そして連合国の間で米ソの対立が激しくなってくる、朝鮮戦争が勃発する、そういう中で、アメリカにとっては日本列島というのは大変な戦略価値がある。考えてごらんなさい。地理的にそうでしょう。日本の地理はどういうふうになっていますか。御案内のように、シベリア大陸から朝鮮半島から中国の真ん中辺までずっと日本列島は続いているのですよ。
私ども、沖縄県にこういう対中国の具体的戦略価値が置かれていないならこういうような配置というものはあり得ないわけです。明らかにこれは強化されているというデータが出ている。そういう運命にこれは置かれているわけです。
○国務大臣(愛知揆一君) これは決しておことばを返す意味で申すのではありませんけれども、先ほどサーモンド上院議員の話が出ましたけれども、あのことは、裏から言えば、沖繩の戦略価値を減殺するような米大統領の対日約束は自分たちは賛成できないという趣旨が入っておりますことは私は示唆のあることではないかと思います。
そもそもわが国における中立保障とは、スイスのような形とは異なり、日本列島という世界有数の戦略価値を、これを取り巻くいかなる国にも提供しないことによって、周囲の国々との間につくり上げる友好的な力学的均衡上の安全保障でありますから、防衛庁長官の核手詰まり論の主張は、期せずして、ここにかねてからわれわれの言う中立保障の条件が成熟していることを証明してくれたことになります。
○帆足委員 ただいま申し上げましたのは、沖縄の戦略価値を論ずるにあたって、あなた方が立地条件をなぜ考えないか。もしニューヨークの向こう側の場所に日本があって、そして、アメリカよ守ってくれというならば、それは私は立地条件上合理性があると思います。
沖繩の戦略価値というのがそのときの速記録に残されておるから、外務大臣にごらんになったかとお尋ねしたら、遺憾ながら読んでいないということです。私は外務大臣の周辺の人の不実の責任がからむのではないかと当時警告した次第です。ところが、最近、都内の五大新聞を読みますと、こう書いてある。
翌月アメリカ上院に軍事委員会が開かれまして、アメリカの中のがんこ派といわれる保守派議員と職業軍人の諸君が、それでは沖繩の軍事費が削減されやしないか、また弁務官の権限が縮少されやしないかという不安を抱きまして、そのときの速記録は、「希有なる沖繩の戦略価値」という題名をもちまして、ところどころバツバツがありますけれども、ほとんど大部分が速記録として公表されておるのでございます。
と申し上げますのはたいへん失礼でありますけれども、「希有なる沖繩の戦略価値」という速記録を見ますと、日本趣府から正式に抗議が出た、施政権の返還の話が出たことばないという答弁がここに出ております。しかし、あれはいまから二年前のことでございますから、その後事あるごとに筋を立てて折衝されておられるか、同時に、今後とも強く論理を立てて折衝なさるお気持ちがあるか、このことを確かめておきたいと思います。
そこであらかじめ私たちは、千島列島というものの戦略価値はどうなのだということを伺っているわけです。そうしてそれが直接侵略に対処する。対処すると長官は何べんも言われるのですが、対処の仕方の中で当然出てくる問題じゃないですか。この問題について海幕なりあるいは統幕なりでどういう討論が行なわれたか、意見があるのか、これを一つ伺わせていただきたいと思います。
こうなって参りますと、前線戦闘基地から戦闘を支える補給基地に、日本の戦略価値が変わってきたということを前提にして、初めて、在日米軍の観念が今回の条約の中から消え失せていったという事実を私たちは理解できるわけです。もちろん、補給基地といえども、これは最前線の補給基地でありますから、ある程度の装備をしなければなりません。そして相当大きな危険を覚悟しなければなりません。
○中田吉雄君 これは是非読まれることを希望いたしますが、ロイヤル長官が一九四九年の二月一日から二月七日まで日本、朝鮮、台湾等を見て、米ソの世界戦略から見て、日本に若し事態が起きたときに、日本の戦略価値如何という問題をあらゆる角度から検討して、これを忠実に虚心に読んで見ても、もう起きたら駄目だ、アメリカの安全の保障にはなるかも知れんが、もう起きたら日本の安全は保障できない、起さんようにすることが必要なんだ
それは日本に対するアメリカの戦略価値というものが非常に変化したということが、私は大きな原因ではないかと思うわけであります。それは朝鮮事変中とか、或いはアメリカだけが原爆を独占しているとか、或いはB四七のジエツト型の中型の爆撃機で大陸作戦を遂行するというような段階においては、前進基地としての日本は極めて高価なものである。
そうだとするならば、日本列島それ自体の戦略価値は実に決定的であるといわなければなりません。さらに前述いたしました諸般の事情と照し合せますなら、ヴアンデンバーグ決議をたてに不平等の取扱いをするがごときは、断じて私の理解することのできないところであります。